航空機を語る!部屋(ゲスト 川又千秋先生)

 川又千秋先生と言えば、SFファンにとっては日本SF会の重鎮として、また仮想戦記ファンにとってはあの「ラバウル烈風空戦録」の作者として、ともに其の名をヲタ脳に刻まれる偉大な作家のお一人です。

 その川又先生を今回のIFCON9にお招きすることができました。昼はインタービュー企画、夜は濃いお話をお伺いするということで…

 さて夜企画の最初は川又先生からラバウル烈風空戦録に出てくる双戦の実に良くできた1/177スケールモデルを見せて頂きました。なんと木製ですよっ!昼企画でもチラリと見せて頂いたのですが、やはり近くで見るとその出来栄えに吃驚です。その他、濃緑に塗装されたモデルの写真を見せて頂いたり…  と次に先生がカバンから出されたものは

「これ、なんだかわかります?」

 ものは透明な蓋の円形ケースに格納された、約2センチ四方程度の小さな金属片。はて、なんでしょう?

「これはね、あの坂井三郎さんが乗っていた零戦の機体の一部なんですよ」

 ええええええええっ!? とどよめく一同。

 坂井三郎氏といえばWWIIの日本屈指の撃墜王。ソロモンを巡る一連の空戦で瀕死の怪我を負いながらも生還し、治療後も硫黄島を巡る空戦を経ても生き残り、戦後は「大空のサムライ」を著したミリヲタでその名を知らない奴は体育館裏へ集合、みたいな人です。

 川又先生の持ってみえた金属片は、その瀕死の大怪我を負った坂井三郎氏をラバウルまで連れ帰った愛機のものとのこと。この零戦はその後、他の搭乗員が乗り込み、武運拙くガダルカナルで撃墜されてしまうのですが、その撃墜された機体が戦後に見つかり、その一部が坂井三郎氏の元に届けられ、さらにその一部が巡り巡って川又先生のお手元に、ということだそうです。

 いやぁ僕が幼稚園中退後にであった「大空のサムライ」に出てくるあの零戦の一部がここにあるかと思うと感動でした。ヲタな皆様方とお知り合いになれたのも、またIFCONがあるのもこの零戦のおかげなんですよね。

 さらに驚愕の告白が川又先生より告げられます。

「自宅にはね、他にもあんなものやこんなものが」

 他にもいろいろなものが収蔵されているとのこと。これはぜひ、博物館を作って頂きたいと思いました。ああ、みたいなぁ…

 その後、話は再び飛行機な話に戻り他の先生方も交えて濃い話が展開されますが、薄い僕としては「へぇぇぇ」「ほぉぉぉぉ」「なるほどぉぉぉ」と感心するばかりでございましたが、この濃い話だけでもナニやら仮想戦記のショートストーリー一本分ぐらいありそうな楽しい話でした。(というか途中で所用のため、僕が退席してしまったので記録及び記憶が途切れています(笑))

 いやはや、ほんと楽しいひと時でした。

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