架空戦記作家インタビュー その1

 昼間企画の一コマ目、「架空戦記作家インタビュー その1」。川又千秋先生のインタビュー企画です。
 次の谷甲州先生もそうですが、学生時代からずっとファンだった先生へのインタビューですので、例年になく緊張していました(笑)。

 最初は、やはり「若い頃は『幻視狩り』を読まさせていただいて…」と言うところから始まって、川又先生がデビューしたいきさつからお聞きする形で。先生は最初はSFの評論で頭角を現され、ニューウェーブ系のSFからこの世界に入られたのですが、その当時の文学は「リアリズム」との戦いだったこと、大学時代にシュールレアリスムを専行して見えたので、ニューウェーブSFにも違和感はなく、むしろ時代がやっと追いついてきたという感があったこと… というお話しが印象に残っています。
 それから「虚空の総統兵団」シリーズから「ラバウル烈風空戦録」、そして「飛龍空戦記」へとお話しをお聞きしていったのですが、前二つは趣味の模型から始まったシリーズということで、「総統兵団」の発端となったモデルグラフィックスや、「ラバ空」は双戦の手作りモデル(木製!)を見せていただいたりしました。
 夜間企画では、あの坂井一郎が乗っていた零戦の破片! も開陳されていた!! という話です。
 「ラバ空」は、最初は「戦記物の小説」を書こうと思ったけど、坂井氏を始めとする経験者の戦記物への辛い批評を聞いていたので、それならいっそのこと、全く架空の世界の戦記を書いてやれ、と思い立ったこと、戦後は「日本という国家ではない」ため、校閲の人と協力して「日本」という言葉を一つづつ潰していったお話しが、大変印象に残っています。「翼に日の丸」というタイトルそのものが、誤誘導だったのですね。
 この着想とこだわりは、やはりSF作家ならではのものかもしれません。

 次の谷先生もそうですが、川又先生もSF系のイベントによく出ておられるので、大変お話しが引き出しやすく、助かりました。

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